Q&A

スコア法で咀嚼能力を正確に測るコツは何ですか?

ポイントは5つあります。

  • ①咀嚼回数を正確に数える。
  • ②グミゼリーを噛んでいる間に飲み込ま
    ない。
  • ③噛んだグミを全部回収する。
  • ④グミのかけらをガーゼの上に満遍なく
    広げる。
  • ⑤かけらとかけらがくっつかないように
    する。

①と②は検査前に必ず患者さんに守ってもらうよう指導します。
③は患者さんがグミゼリーを吐き出した後、かけらが残っていないか口腔内をチェックして残っていたらピンセットで回収します。
④と⑤は検査者が必ず守ってください。

普通のグミゼリーが噛めない人はどう評価したらいいでしょうか?

「半量グミゼリー」を試して下さい。大きさが半分になっているために噛みやすく、普通の大きさ(全量)のグミゼリーが噛めない人に向いています。
段階の咀嚼能率スコアで咀嚼能力の違いを比較することが出来ます。
半量グミゼリーだけでは口腔機能低下症の診断はできません。

要介護・認知症の方には使えますか?

グミゼリーを使ってデイサービスを利用している要介護高齢者の咀嚼能力評価を行うことが出来たという報告があります。ただし、咀嚼回数を自分で数えられない方の場合、検査者が数えて下さい。また、丸のみした場合に窒息の危険があるので、十分な見守りが必要です。

嚥下障害のある方には使えますか?

まず意識レベルに問題があり、意思の疎通ができない人はこの検査の適用外ですから使用しないで下さい。意思の疎通ができる人でも、咀嚼中に嚥や窒息が起こらないように、慎重に使用する必要があります。形成の程度を見るのであれば、グミゼリーをガーゼに包んで口腔内に挿入し、術者がガーゼを持った状態で咀嚼してもらうのが安全です。

小児・学童には使えますか?

咀嚼能力測定用グミゼリーを用いて4〜6歳の幼稚園児の咀嚼能力の評価が可能であったという報告があります。ただし、丸のみした場合に窒息の危険性もあるので、保護者の同意と十分な見守りの下で、慎重に実施する必要があります。また、交換期の学童においては、乳歯が動揺している場合があるので、同じく保護者の同意と見守りの下で、慎重に実施して下さい。

スコア法の判定、比較は毎回同じ人が行った方が良いでしょうか?

出来る限り同じ人が判定する方が望ましいですが、基本的には誰が判定しても有意性のある結果が得られます。
なお、写真を撮影するなどして、後日確認できるようにすると良いでしょう。
※口腔機能低下症の診断には、歯科医師の資格が必要となります。

咀嚼能力と食事摂取形態の相関はあるのでしょうか?

咀嚼能力の低下が、行動の変化を招き、栄養摂取状態が悪化するのではないかと考えられていますが、食事摂取形態との関連性は現在調査中です。

咀嚼能力の平均値のデータはあるのでしょうか?

咀嚼スコアに関しては、一般健常者において、女性でスコア6、7、男性で7、8あたりが平均と考えられます。一方、咀嚼能力解析装置を用いた咀嚼能率のデータでは、50~70歳代の方々で、きれいな山型(正規分布)になります。咀嚼能力には個人差が大きいと考えられます。

試供品はご提供いただけますか?

少量ですが可能です。
弊社お客様相談センターへお問い合わせください。

UHA味覚糖お客様相談センター
0120-557-108(土日祝を除く9:00~17:00)

購入の仕方を教えてほしい

弊社「咀嚼能力測定用グミゼリー」関連商品は、総販売元アズワン株式会社より購入が可能です。
お客様が取り引きいただいているアズワン株式会社(医療系は「ナビス」というブランド)の販売代理店にお尋ねいただくか、アズワン株式会社の公式WEBショップ AXELショップhttps://axel.as-1.co.jp/) よりご購入ください。

「咀嚼能力測定用グミゼリー」掲載 アズワン株式会社 運用カタログのご紹介

①大学・企業等の研究機関様・・・ 「研究用総合機器カタログ 2017」P1252掲載
2018年11月発刊「研究用総合機器カタログ2019」P2844掲載
②病院・開業医など医療施設様・・・ 「ナビス看護・医療用品カタログ №70000」P1539掲載
③高齢者介護施設様・・・ 「介護・医療用品の総合カタログ2019 ナビ助」P396掲載
アズワン株式会社について  https://www.as-1.co.jp/
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